こんにちは!シェフ選管理人のミナトです!
皆さんは、鍋物や揚げ物をしているときに、表面に浮いてくるアクや揚げカスをどうしていますか。スプーンやお玉で取ろうとしても、スープまで一緒に掬いすぎてしまったり、細かいカスが残ってしかまったりと、意外とストレスを感じる場面が多いですよね。
そんな時に役立つのがお玉に網がついた道具ですが、いざ探してみると名前が分からなかったり、100均や無印といった身近なショップの製品、あるいは本格的な燕三条製など選択肢が多くて迷ってしまうこともあるかと思います。また、網目に入り込んだ汚れの洗い方など、手入れの面で不安を感じている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、調理をよりスムーズにするお玉と網の正しい選び方や、用途に合わせたおすすめの活用方法を詳しくお話しします。自分にぴったりの一本を見つけることで、毎日の料理がぐっと楽しく、そして美味しくなるはずですよ。最後まで読めば、お手入れの悩みも解決できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お玉に網が付いてる道具の正体と種類

キッチンにあると便利なこの道具ですが、実は呼び方や種類が意外と多いのをご存知でしょうか。まずは、その正体と、どんな種類があるのかを整理していきましょう。
気になる網付きお玉の名前は?

キッチンで当たり前のように使っているけれど、いざ買い替えようとした時に「あれ、なんて呼べばいいんだっけ?」と名前がわからなくなること、ありませんか。一般的に「お玉に網がついたアレ」を指す正しい名称は、「網杓子(あみじゃくし)」と言います。ただ、シーンや専門性によって呼び方はいくつか存在していて、洋食の現場などでは「スキマー」と呼ばれることも多いですね。
| 国・地域 | 主要な呼び名 | 読み・由来・特徴 |
|---|---|---|
| 日本 | 網杓子 / かす揚げ | 網で掬い上げる、あるいは揚げカスを取るという機能に直結した名前。 |
| 英語圏 | Skimmer / Spider | Skimmerは「掬い取るもの」。 Spiderは網目が蜘蛛の巣に見えることから。 |
| フランス | Écumoire | エキュモアール。「Ecume(泡・アク)」を取り除くものという意味。 |
| 中国 | 漏勺 | ロウシャオ。「漏れる杓子」。中華鍋に合わせた大型のものも多い。 |
| ドイツ | Schaumlöffel | シャウムレッフェル。「Schaum(泡)」を取るための「Löffel(スプーン)」。 |
| イタリア | Schiumarola | スキウマローラ。イタリア語で泡を意味する「Schiuma」が語源。 |
| スペイン | Espumadera | エスパマデラ。こちらも「Espuma(泡)」を掬い取る道具を指す。 |
また、お玉部分が完全に網でできているものもあれば、パンチング(穴あき)加工が施されたものも含めて「ストレイナー」という広い括りで呼ばれることもあります。私たちが日常的に求めているのは、汁と具材を分ける機能を持った、あの懐かしい形状の道具ですよね。
この網杓子の歴史を紐解くと、かつての日本の台所では「竹」を編んだ網に、木の柄を取り付けたスタイルが一般的でした。しかし、現代では素材工学の進歩によって、より衛生的で耐久性に優れたステンレス製や、軽量な合成樹脂製が市場のメインとなっています。
網杓子の役割は、単に「物を掬う」という動作だけに留まりません。液体の中から特定の固体を取り出すという「物理的フィルター」としての機能が、料理のクオリティを支えているんですね。お玉そのものがレードルなんて呼ばれることもあるので、各国でこういった道具は発展していったのでしょう。
関連記事:レードルとお玉の違いを解説!選び方や使い方のコツも紹介
揚げ物の揚げカス取りの名前は?

揚げ物を調理している際に、油の中に残る小さな衣の破片。これを放置しておくと、油の酸化が進み、次に揚げる食材に焦げ付いたカスが付着して食味が落ちてしまいます。そんな時に大活躍する道具の名称は「かす揚げ」です。
これは網杓子の一種ですが、特に「揚げカス」を効率よくキャッチすることに特化した設計になっています。かす揚げを選ぶ際に最も重視したいのは、やはり「網の細かさ」と「油切りの良さ」ですね。目が粗すぎると細かいカスを逃してしまいますし、逆に細かすぎると油が網にまとわりついてしまい、かえって作業がしにくくなることもあるんです。
揚げカスをこまめに取り除くことは、油の寿命を延ばすだけでなく、揚げ上がりの美しさにも直結します。プロの料理人が「かす揚げ」を常に手元に置いているのは、一回の調理ごとに油の状態をリセットするためなんですね。
便利に使い分けるすくい網・かす揚げの特徴

「すくい網」と「かす揚げ」を同じものだと思っている方も多いかもしれませんが、実はこの二つには明確な役割の違いがあります。
| 種類 | 得意な作業 | 網目の特徴 | 主な素材 |
|---|---|---|---|
| すくい網 | 茹で野菜、麺類の引き上げ | 粗めで強度が強い | ステンレス、竹 |
| かす揚げ | 揚げカスの除去、アク取り | 非常に細かく、薄い | ステンレス(細かいメッシュ) |
| パンチング | 具材のすくい出し、水切り | 穴が開いた板状、洗いやすい | ステンレス |
まず「すくい網」は、主に大量の茹でた具材(ブロッコリーや麺類など)を一気に引き上げることに適しています。そのため、網そのものの強度が非常に高く、ワイヤーが太めに設計されているのが特徴です。
食材の重みに耐えられるよう、ヘッドとハンドルの接合部がガッチリと補強されていることが多いですね。一方で「かす揚げ」は、先ほどもお話しした通り、浮遊物を取り除くための「繊細さ」が求められる道具です。網が薄く、軽やかで、非常に細かいメッシュが張られています。
この二つを使い分けることで、料理の効率は劇的に向上します。例えば、大きな鍋でたくさんの麺を茹でる際にかす揚げを使ってしまうと、お湯が抜けにくくて持ち上げるのが重くなり、手首を痛める原因にもなりかねません。
逆に、繊細なアク取りに頑丈なすくい網を使うと、今度はアクを突き抜けてしまってうまく掬えない…なんてことになります。ご家庭で一本だけ持つなら中間の汎用タイプでも良いですが、もし本格的に調理を楽しみたいのであれば、この二つの違いを意識して揃えてみるのがおすすめかも。
料理の仕上がりを左右する網目・穴あきのメリット

網付きお玉を選ぶ際に、まず直面するのが「メッシュ(編み込み)タイプ」にするか「パンチング(穴あき)タイプ」にするかという選択肢です。
まずメッシュタイプの最大のメリットは、その「キャッチ力」にあります。ワイヤーを複雑に編み込んだ構造は、表面張力を利用してアクや細かいカスを強力に吸着してくれるので、煮汁を徹底的に澄ませたいときや、繊細な揚げ物をする際には圧倒的に有利です。しかし、その複雑な構造ゆえに、ワイヤーの交差部分に汚れが溜まりやすく、洗う時に少し手間がかかるという側面も持っています。
一方で、最近人気が高まっているのがパンチングタイプです。これは一枚の金属板に無数の穴を開けたもので、表面が滑らかであるため「汚れが落ちやすい」「スポンジが引っかからない」という衛生面での絶大なメリットがあります。また、網が破れたり針金が飛び出したりする心配がないため、耐久性も抜群です。
ただ、アク取り性能に関しては、メッシュタイプに一歩譲る部分があるかなと思います。アクは網の細かい凹凸に引っかかる性質があるため、平滑なパンチングタイプだとスルッと抜けてしまうことがあるんですね。どちらが優れているかというより、皆さんが「仕上がりの美しさ」をどこまで追求するか、あるいは「毎日の片付けの楽さ」をどれだけ重視するかで決めるのが良いでしょう。
失敗しないお玉と網の選び方

さて、ここからは「具体的にどこで何を買えばいいの?」という疑問にお答えしていきます。コスパ最強の100均から、一生モノの燕三条製まで、今のトレンドを織り交ぜて解説しますね。
ダイソーなど100均網じゃくしの魅力

「とりあえず一本欲しい」というときに、真っ先に思い浮かぶのがダイソーなどの100円均一ショップですよね。実は私も100均のキッチンツールコーナーはよくチェックしますが、近年の進化には目を見張るものがあります。
| 店舗名 | 商品名 | 形状・特徴 |
|---|---|---|
| ダイソー | 3wayお玉 | お玉の半分が網になっており、これ一本で「掬う・切る・計る」ができる多機能型 |
| ダイソー | ステンレス製アク取り | 王道の丸型。メッシュが非常に細かく、微細なアク取り性能に特化した形状 |
| セリア | 自立するアク取り | ハンドルの背に突起があり、使用中に調理台を汚さず立てて置ける衛生的な形状 |
| セリア | シンプル網杓子 | 網と柄の繋ぎ目を極力減らし、スポンジが引っかかりにくいフラットな形状 |
| キャンドゥ | 角型かす揚げ(スイノー型) | 鍋のフチや隅にピタッとフィットする扇形で、揚げカスを一掃しやすい形状 |
特にお玉 網(網杓子)のカテゴリーでは、驚くほど多機能な製品が並んでいます。例えば、一本でアクを取り、具材を掬い、さらに計量までできる「3-wayタイプ」や、網部分がフラットになっていて収納しやすいものなど、アイデア満載の製品が100円(あるいは数百円)で手に入ります。一人暮らしを始める方や、予備の道具として持っておきたい方にとっては、この上ないコストパフォーマンスと言えるでしょう。
ただし、100均製品を選ぶ際には、いくつか注意しておきたいポイントもあります。安価に抑えるために、ステンレスのグレードが低かったり、網の溶接が甘かったりすることがあります。使い続けているうちに、網がハンドルの接合部からポロッと外れてしまったり、ワイヤーが変形して隙間ができたりすることも珍しくありません。
また、持ち手が細すぎて、大量の食材を掬うときに手に食い込んで痛い…なんてことも。短いスパンで買い替える消耗品と割り切るなら最高ですが、「長く、快適に使い続けたい」のであれば、この後ご紹介するブランド品と比較検討してみるのが良いかなと思います。ダイソー製品は「新しい機能を試すための入門編」として活用するのが、スマートな付き合い方かもしれませんね。
シンプルで使いやすい網杓子の無印をチェック
「キッチンツールは統一感を持たせたい」という層から絶大な支持を得ているのが、無印良品の網杓子です。

無印の製品は、過度な装飾を一切排除した「機能美」の塊のようなデザインが特徴ですよね。ステンレスの質感も上品で、どんなキッチンにもしっくり馴染みます。無印の網杓子は、網目が細かすぎず粗すぎず、家庭料理におけるアク取りから茹で野菜の引き上げまでを一本でこなせる、絶妙なバランスで設計されています。
実際に使ってみるとわかりますが、ハンドルの太さや長さも、日本人の平均的な手の大きさに合わせて計算されているため、長時間使っていても疲れにくいのが嬉しいポイントです。
さらに、無印製品の大きなメリットは、他のキッチンツール(お玉やフライ返しなど)とセットで揃えられることです。レンジフードの下に吊るして収納したときに、長さやデザインが揃っていると、それだけでキッチンが整って見え、料理のモチベーションも上がりますよね。耐久性についても定評があり、日常的な使用であれば数年単位で使い続けることができます。
ただし、網目の細かさに特化した「超精密なアク取り」を求めている場合には、少し物足りなさを感じることもあるかもしれません。あくまで「日々の家事をそつなくこなす、頼れるパートナー」といった立ち位置の道具です。シンプル、かつ確かな品質を求めるなら、無印良品は間違いのない選択肢の一つと言えるでしょう。
網杓子を買って損のない人とは

「網杓子なんてどれも同じでしょ?」と思っている方にこそ、一度こだわりの一本を手に取ってみてほしいなと思います。実は、網杓子をワンランク上のものに変えるだけで、料理の仕上がりは劇的に変わるからです。
例えば、いつも煮物がなんとなく「雑味」を感じる、あるいは汁が濁ってしまうとお悩みの方。これは、既存の道具で取りきれなかった微細なアクが原因であることが多いんです。高密度で高品質な網杓子を使えば、驚くほどスッとアクが消え、お店のような澄んだ汁物に仕上がります。この違いを一度体験してしまうと、もう安価な道具には戻れない…という方も多いんですよ。
料理を「作業」ではなく「楽しみ」にしたい、家族に少しでも美味しいものを食べさせたい。そんな想いを持っている方にとって、こだわりの網杓子は最高の味方になってくれるはずです。
高品質を求めるなら燕三条製の逸品がおすすめ
日本のモノづくりの聖地、新潟県燕三条。この地で作られる網杓子は、まさに「機能と美の結晶」と言えます。「新越ワークス」や「一菱金属」、「下村企販」といったメーカーの名を聞いたことがある方もいるかもしれません。

これらの製品がなぜこれほどまでに高く評価されるのか。その理由は、徹底的な現場主義に基づいた設計にあります。例えば、網とフレームの繋ぎ目に全く段差がない「シームレス加工」。これは単に見た目が美しいだけでなく、汚れが溜まる隙間を物理的に排除しているため、食中毒のリスクを減らし、非常に衛生的なんです。まさにプロが認める品質ですね。
さらに、ステンレス自体の質も一級品です。磁石がつかない高品質な18-8ステンレスを使用していることが多く、耐食性に優れているため、何年使っても輝きを失いません。網の編み方も、一本一本のワイヤーが緩まないように特殊な技法で固定されており、たとえ毎日激しく使ったとしても、網がたわんだり破れたりすることがほとんどありません。
価格は100均の数十倍するかもしれませんが、その分、使い勝手の良さと寿命の長さは比較にならないほどです。「良いものを少しずつ揃えていきたい」という方は、ぜひ燕三条製の網杓子をチェックしてみてくださいね。
目詰まりを防ぐ重曹を使った正しい洗い方

お玉 網を使っていて一番困るのが、網目に詰まった頑固な汚れですよね。特に揚げカスの油汚れや、煮物のタンパク質が固まってしまったものは、スポンジでいくら擦っても落ちません。無理に擦りすぎて網を傷めてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。そんな時にぜひ試してほしいのが、「重曹」を使った煮沸洗浄です。
重曹は弱アルカリ性で、酸性の油汚れを中和して分解する力が強いため、複雑な網目の奥に入り込んだ汚れを浮き上がらせてくれるんです。化学の力を借りることで、物理的に擦る負担を最小限に抑えられます。
具体的な手順はとても簡単です。網杓子が入るサイズの鍋にたっぷりの水を張り、水1リットルに対して重曹を大さじ3杯ほど溶かします。そこに網杓子を入れ、火にかけて10分〜20分ほど煮沸してください。
煮立ってくると、網からシュワシュワと汚れが浮き出してくるのが見えるはずです。煮沸が終わったら、火傷に気をつけて取り出し、キッチンブラシや使い古しの歯ブラシで軽く網目を撫でるように洗ってください。
驚くほどスルッと汚れが落ちて、新品のような輝きが戻りますよ。このお手入れを月に一度でも行うだけで、道具の寿命はグンと延びますし、何より毎日清潔に使えるという安心感が得られます。大切な道具だからこそ、正しいメンテナンスで労わってあげたいものですね。
関連記事:シリコンお玉の匂い落とし術!重曹や煮沸での臭い取りと対策を解説
お玉に網が付いてるものは網杓子・かす揚げという名前
ここまで、お玉に網が付いたグッズ(網杓子)について、その種類から選び方、お手入れ方法までかなり詳しくお話ししてきました。いかがでしたでしょうか。「たかが網がついたお玉」と思ってしまいがちですが、実はその網目一つひとつに料理を美味しくするための知恵が詰まっていることが伝われば嬉しいです。
自分にぴったりの一本が見つかると、アク取りも揚げカス掬いも、面倒な作業から「料理を仕上げる楽しい工程」へと変わっていきます。まずはダイソーなどの手軽なものから試してみるのも良いですし、思い切って無印や燕三条の高品質なモデルを選んで、その違いを肌で感じてみるのも素晴らしい経験になるかなと思います。
